スペイン地図小スペインのヨーロッパでの位置  スペインといえば闘牛とフラメンコ、リーガエスパニョーラで有名なサッカーの国をすぐに想像しますね。そして、きらめく太陽、紺碧の海、豊かな大地…
そんなスペインのおおらかな気風に包まれた情熱的で明るく、きさくなスペイン人。
  ここスペインでは、ラム革として世界的にも有名な「エントルフィーノ」が、スペイン南部のアンダルシア地方を中心に供給されています。 エントルフィーノとはスペインの地名です、この地方は標高600~800m級の台地が連なっています。
  また、古くからヨーロッパの一大皮革産業の街として栄えたのが、スペインコルドバ地方で、馬革を意味する”コードバン”という名前は、もともとこの地方の名前に由来するともいわれています。LinkIconスペインの今の時間と天気はどう?こちらへ


スペイン地図大スペインの詳細地図

スペイン国旗スペイン国旗  フラメンコや闘牛で有名なマドリッドやバルセロナの魅力的な街ですが、ガウディの建築が多いバルセロナは、なかでもサグラダファミリアの塔は青い空に届きそうなくらいです。これは、1800年代から今もなお建築中の大教会です。またゴシック建築の最高傑作が、バルセロナのサンタマリアデルマール教会です。
  また、マドリッドには、約8000点もの絵画を擁する世界3大美術館の1つ、プラド美術館があります。
  スペインの国旗は、「血と金の旗」と呼ばれ、黄は豊かな国土、赤は外敵を撃退した時に流れた血の象徴。紋章は、古いイベリア半島の5つの王国の紋章とヘラクレスの柱の組み合わせたもので、その柱に巻き付いたリボンには "PLVS VLTRA" (もっと彼方へ)と書かれています。




フラメンコフラメンコ闘牛士闘牛士(マタドール)サグラダファミリアバルセロナ、サグラダファミリア聖堂

サンタマリアデルマールバルセロナ、サンタマリアデルマール教会  もちろん、フェニキア人、ローマ人バイキングなど様々な民族に侵略された歴史があるスペイン。undefined特に、南部アンダルシア地方のグラナダは、13世紀末、結果的に最後のイスラム王朝となった頃に首都として栄えた町です。そのシンボルとしてアルハンブラ宮殿があります。
  また、各地にはスペインの古城や修道院などが数多く残っています。








サンタマリアデルマールバルセロナ、サンタマリアデルマール教会アルハンブラ宮殿グラナダ、アルハンブラ宮殿アルカザール城セゴビア、アルカザール城

アルカザール城セゴビア、アルカザール城  16~17世紀にかけて、大航海時代にスペインは「太陽の没することなき帝国」としてスペイン帝国を築き、黄金時代を迎えます。探検者たちは貴金属、香料、嗜好品、新たな農作物とともに新世界に関する新たな知識をもたらしました。
  こうした、スペインの歴史を凝縮したとも言える、最も古い街のひとつがトレドです。マドリードのすぐ近く、南71kmにある街です。小さな坂道の路地が入り組んだ、まるで迷路のような歴史ある居住区の町並みとその隙間からのぞく青い空が人々を魅了します。ギリシャの画家、エルグレコが住んだ街でも有名です。






トレドトレドの街並みシックな佇まいトレドトレドの街並み、狭間から教会が見えます。トレドトレドの街並み、シックな窓

トレドトレドの街並み、こちらもシックな佇まい さて、そんなスペインでは、食事はどうなんでしょう?太陽の香り、陽気な味わいワインと本場のスペイン料理。スペイン人は1日5食食べる」と言われますが、実際は3食+軽い間食2回という感じです。
  スペイン料理の特色は一般的に材料にあまり手を加えず、トマト、ニンニク、オリーブ油、サフランを多く使い、香辛料の種類はそれほど多くないことにあるといえます。








トレドトレドの街並み、映画のシーンのよう…トレドコンスエグラの風車風景ガウチンガウチンの風景

   意外と知られていないのが、ワイン。実は、イタリア、フランスについで3位のワイン生産国なのです。スペインのぶどう畑の面積は世界一。にもかかわらず、生産量が世界第3位にとどまっているのには理由があります。1950~60年にかけて内戦の続いたため、農業が疲弊しスペインワインはこれまで、自国内で消費されるものが多く、あまり輸出する余裕がありませんでした。
   しかしながら、3000年の伝統がある、スペインのワイン作り。その歴史の中で、19世紀後半、フランスでフィロキセラ害虫が発生し、ブドウ園は壊滅状態になりました。そして多くの技術者がスペインのリオハへ渡ってきたのです。そこでフランスの高度な醸造技術が伝えられ、スペインのワイン産業に近代化をもたらし、より味わい深いワインの生産が出来るようになったのです。こうして、潜在的な品質の高さとワイナリーの熱心な取り組みにより、ここ十数年でスペインワインの品質は飛躍的に向上しました。短期間でフランス、イタリアと肩を並べるに至ったのです。




スペインワインスペインワインスペインワインスペインの街角のワインショップスペインワイン酒袋ワインを入れる山羊革の携帯袋

13lamb.jpgスペインの放牧風景  当社のスペインラムはスペインの中でも有名なエントルフィーノという産地から直輸入された原皮を使用しています。
  きめ細かいスペインラムの風合いを生かした質感は世界最高峰のひとつと言われるだけあり、非常になめらかです。ただ、残念ながら1/6スケールでは、光沢も手触りの感触も、ちょうどイタリアとギリシャの中間の質感になってしまいます。3つの高品質の中で比較するとなると、すべてにわたり優等生なため残念なことに突出した個性、主張がない分、負けてしまいます。
  しかし、せっかくのスペインラムですから、ぜひ皆さんにもその良さを知っていただきたい…。その強い思いから、なんとかスペインラムの良さを生かせる素材を探したところ、クラシコ(Classico…伝統的な、クラシックな)という、いかにもスペインのトレドのような古風な歴史ある町並みのイメージを感じさせるレザーを見つけましたので、上品なクラシコシリーズというテイストで使うことにしました。
  このレザーの特長として、まったくの黒一色ではなく、古色がかった暗いこげ茶を含む、色目です。これを1/6スケール用に、もっと細かくムラになるように頼み込んでよりシックな黒に特注したものです。通常は、人間の衣服に合わせるために大柄に斑染めするわけですが、1/6スケールにすると、大柄なため、単に、黒か焦げちゃかどちらかにしか、色目が出ないからです。タンナーの皆さんの努力のおかげで、イメージどおりに仕上がりました。したがって、パッと見は黒に見えますが、よく見るとベタ黒でないため、黒色自体に奥行きがでて、たいへん、味わいのある、上品な深みを感じさせます。まさに上品な貴婦人のイメージです。手触りもギリシャラムに近いので、クリームのような滑らかさです。これは、一般のスペインラムとは、一線を画しています。通常は、ややイタリアラムよりのザラツキがある表面で、シルクのようにさらっとした風合いがスペインラムの特長ですから。
  ただ、このクラシコの風合いを、ネット上の写真だけでどこまで、お伝えできるか…。迷彩のようにハッキリ色目が出ているわけではないので、実物をご覧になるのが、一番いいのですが、とにかく、製品サンプルがあがり次第、照明など工夫して、クラシコの雰囲気を感じていただけるように、がんばりたいと思います。




スペインラムレザースペインラム。トレドの街のイメージのようにクラシコな感じがしますね。スペインラムレザースペインラムの拡大写真。純黒ではなく、濃いエスプレッソみたいな色なんですが…わかりますかね?スペインラムレザースペインラムの拡大写真

   上の写真はスペインラムクラシコの通常の見た感じ(丸め)と、拡大(丸め)、拡大(ロール巻き)の比較です。下の写真はイタリア、スペイン、ギリシャの一番見た感じに近い距離で撮影したもの。
   滑らかさとギラツキの違いがわかりやすいでしょう。明らかに左端のイタリアに比べ右端のギリシャはクリームのように滑らかな光沢であることがわかると思います。両者の中間のスペインは、どちらかといえばイタリアとよく似ており、違いがほとんどわかりません。手触りでも、両者を区別するのはかなり難しいです。でもギリシャのラムは、誰でも、ほとんどの人がイタリアやスペインとは違うと手触りでわかります。

イタリアン、ギリシャ、スペインラムレザーイタリアラムのギラツキのある光沢感→ギリシャラムのクリームのように上品な光沢。スペインはほぼイタリアに近い。