イタリア地図小イタリアのヨーロッパでの位置  青く透明な地中海に囲まれた南北に長い「長靴」の形をした国、イタリア。
イタリア人は本当に陽気で、人生を楽しみたいとき、イタリアほど魅力にあふれた国はありません。
  レザーに関しては、古くからヨーロッパの皮革産業の産地のひとつとして、有名なフィレンツェの都市があるトスカーナ州が高品質な牛革、羊革のレザー生産で有名です。LinkIconイタリアの今の時間と天気はどう?こちらへ

イタリア地図大イタリアの詳細地図

イタリア国旗イタリア国旗  イタリアといえば、長い歴史を感じさせるローマやフィレンツェの美しい建築物、そしてルネッサンス時代の絵画、彫刻の人間的な魅力が人の心をとらえて離しません。イタリアの国旗は、フランスの3色旗が起源で、イタリア統一運動のシンボルとされていた旗。緑は美しい国土、白は雪、赤は愛国の熱血を表わすと同時に、自由、平等、博愛も意味しています。







コロッセオ闘技場ローマのコロッセオ闘技場真実の口サンタマリア教会の真実の口サンタマリアデルフィオーレフィレンツェ、サンタマリアデルフィオーレ大聖堂
ドゥオモ教会ミラノ、ドゥオモ教会サンピエトロ寺院バチカン、サンピエトロ寺院スペイン広場映画ローマの休日で有名なスペイン広場

ボローニャボローニャの街並み  芸術が発展すると同時に、イタリアは、アルマーニやフェラガモなどのブランドを生み出したように職人(マエストロ)の国であり、フェラーリやアルファロメオなどのイタリア車のように遊び心を大切にするのもイタリア人の特徴です。手造りが基本であり、モノ造りに対しては、大量生産とは相容れない頑固な信念をもっています。
  さて、もうひとつのイタリア人の特徴が、食にかける情熱です。なかでもローマ人は美味求真の民であり、ケーナとよばれる夕べの宴に、贅(ぜい)を尽くす民族でした。
  また、食といえば当然ワインですね。「ワインのない食事は楽しくないばかりか健康によくない」といっているように、イタリア人はワインを食事の基本要素と考えています。一般的に食事にワインを合わせる習慣が有り、基本的にその土地のワインを飲みます。






フェラーリ308GTBフェラーリ308GTB 79年型。 30年経った今でも色褪せないデザインの曲線美フェラーリ308GTB派手なイタリアンレッドと黒が似合うのもイタリア車だけ。イタリア赤ワインイタリア赤ワイン

ヴェニスのゴンドラヴェニスのゴンドラ。思わず、オ~ソレミ~ヨと歌いたくなります!  日本でイタリア料理というと、オリーブ・オイルやオリーブ、トマトが使われる事が多いと思われています。
  しかしこれは南イタリアの特徴であり、北イタリアでは隣接するフランスやスイス同様バターや生クリームを利用した料理が多いです。
  基本的に、イタリア料理は地方色が強く各地方料理の集合体のようなものです。








ピザイタリアといえばピザですね。イタリアンサラダイタリアンサラダイタリア白ワインイタリア白ワイン
イタリアワイン街角のイタリアワインショップイタリアワイン街角のフードショップイタリア料理イタリアのパンですね。
トスカーナ地方レザー産地トスカーナ地方の遠景トスカーナ地方レザー産地トスカーナ地方の近景トスカーナ地方レザー産地トスカーナ地方の街並み

イタリアラムイタリアの放牧風景  近代ではトマトを使った料理が特徴的となりその色鮮やかさからも美味しさを感じさせてくれます。
また、サラミ、ハムなどの肉製品、チーズの種類の豊富なことも特徴です。あと、ヨーロッパとしては珍しくタコも食べます。これは、ギリシャも同様です。
  またコーヒーの消費も多く、イタリア式のいれ方にはエスプレッソ、カプチーノ、カフェ・ラッテが有名です。
以上のような国、イタリアのラムレザーとはどんな感じでしょうか?独断と偏見になるかもしれませんが、そこはご容赦を!






クールガールイタリアラム(左)とギリシャラム(右)の製品比較。光沢感の違いがわかるでしょう。

イタリアンラムイタリアラムの比較。ケープラム(左の黒)、ラムナッパ(右のラベンダー)。左のケープの方が少し滑らか。  イタリアのラムレザーの特長は見た目では、その光沢であり、手触りでは、シルクのようにサラッとした感触だと思います。この光沢感は、ぎらつくような感じの光沢で、ターミネーターのシュワルツェネッガーが着ていた革ジャンのような感じです。彼は、あのとき”BATES”のライダースを着ていました。やはり、レザーのヨレ感、スレ感など本物の迫力がありました。残念ながら、今流行のネオレザーでは、あの凄味は出ないでしょう。少し古いですが、マーロンブランド主演の”乱暴者”という初代アウトローバイカーの映画では、彼がダブルのライダースを着用したため、若者に爆発的に流行し、当時のアメリカの一部の学校では、着用を禁止したほどの悪の代名詞になった通称”ワンスター”という革ジャンがあったそうです。永遠の不良が着る定番ですね。ぜひ、ビザールクイーンでもダブルの革ジャンは作りたいモノのひとつです。
   このように、1/6スケールで作ると、アウトローやハードロッカー的なイメージのレザーテイストがハッキリ出ます。これの対極にあたるのが個人的にはギリシャラムだと感じます。
  上の写真で製品にした場合の違いをご覧下さい。同じ商品で素材を変えた場合のサンプルです。左はイタリアラムでギラッとした光沢、右はギリシャラムでしっとりした上品な艶感。手触りも正反対で、イタリアはシルクのようにサラッとして、ギリシャは吸い付くようなしっとり感と、明らかに違います。特に、このギリシャラムは、違いがよくわかるように、手染めした極上クラスの仕上がりの素材を使っています。
  たぶん、フィギュアサイズになると、面積が狭いので、現実の衣服よりも、それぞれのレザーの個性が出やすいのかもしれません。これが理屈では説明しにくい、感覚的な表現として”革の味”といわれるものでしょう。

  さて、ビザールクイーンとしては、以上のことから、数あるイタリアンラムの中でも、もっとも個性が感じられたラムナッパと、ケープラムを最終的に採用しました。ラムナッパとは、ナッパと呼ばれるスムーズ仕上げ処理をしたラムレザーのことで、ケープラムとは南アフリカケープタウン原産の希少なヘアシープを原皮とするラムレザーのことです。
  しかし、イタリア、スペイン、ギリシャとくると、もはや革の優劣はつけがたく、あとは味わい、個性の差で、区別をつけるしかありません。ハードコアな荒々しさを求めるならイタリアのナッパが一番で、次は、ケープかな。ケープは原皮の質感の違いで、ナッパより緻密なため、ややザラツキがなく、光沢具合のギラツキがマイルドになるからです。

  • ハードコア系…イタリアナッパ(最強)  シルクのようなサラ感
  •          イタリアケープ(標準)       ↑
  • 中間…    スペインクラシコ
  • 上品シック系…ギリシャ(標準)          ↓
  •          ギリシャ手染め(最強) クリームのようなしっとり感

と言えるでしょうか。
  ビザールクイーンで使用するラムレザーの中で、イタリアレザーだけが現地でなめし加工まで終わった製品革として、輸入されるものです。スペインやギリシャは原皮のみ輸入で、実際のなめし加工は日本でします。品質の面で、いえばやはり日本でなめされたものは丁寧なので、裏面もとても仕上がりが細やかです。
  残念ながら、イタリアで製品革にされたものは、国民性から若干荒っぽいところがあるようです。本質的に、イタリアに限らず海外ではあまり細かいことにこだわりません。日本でなめされるスペイン、ギリシャと比べてイタリアラムの裏面はかなり雑です。通常、衣服の場合、裏地を張りますから、どうせ隠れて見えないんだから、あまり細かいことを言うなよという感じです。これは、あらゆる商品にいえることですが、世界で一番丁寧で配慮が行き届いており、品質が良いのは日本製といわれるのも無理はないと思います。裏面の荒れについては、サポートの製品FAQをご覧ください。
LinkIconラムレザー裏面の荒れについて詳しくはこちら Q-6

イタリアンラムレザーイタリアラムのギラツキのある光沢感イタリアンラムレザーイタリアラムの拡大写真イタリアンラムレザーイタリアラムの拡大写真

  上の写真はイタリアナッパの通常の見た感じ、拡大(まるめ)、拡大(ロール巻き)の比較です。下の写真はイタリア、スペイン、ギリシャの一番見た感じに近い距離で撮影したもの。
  滑らかさとギラツキの違いがわかりやすいでしょう。明らかに左端のイタリアに比べ右端のギリシャはクリームのように滑らかな光沢であることがわかると思います。両者の中間のスペインは、どちらかといえばイタリアとよく似ており、違いがほとんどわかりません。手触りでも、両者を区別するのはかなり難しいです。でもギリシャのラムは、誰でも、ほとんどの人がイタリアやスペインとは違うと手触りでわかります。

イタリア、スペイン、ギリシャラムレザーイタリアラムのギラツキのある光沢→ギリシャラムのクリームのように上品な光沢。スペインはほぼイタリアと近い。