クールガールのハイヒールを作る



クールガールの6インチハイヒールを作る(後編)

クールガールの6インチカスタムハイヒールクールガール用のビザールクイーンご用達の6インチカスタムハイヒール!

仕上げ切削~ようやく完成。3DCG仮想空間から現実空間へ造型する。

     さて、前頁に引き続き仕上げ工程に入った作業状況をレポートしましょう。荒削り工程では、4mmの太いツールで削るので、パワフルなサウンド(早い話が、デカイ音!)でガシガシ削っていきます。その結果、たくさんの切削クズがでるので、ときどきクズがツールの先に巻きついてしまうこともあり、注意する必要があります。しかし、仕上げ工程に入ると、1mmや0.5mmといった極細のツールになり、ほんとに細かい微妙な削りが主となるため静かな音に変わり、切削クズもご覧のように、おがくずみたいな感じになります。ただ、切削に要する時間はダントツに増えます。荒削りが片面、1時間30分ほどですが、仕上げの切削になるとおそらく5、6時間はかかっているのではないでしょうか?なんせ、朝、出社すると、出来上がっていて自動停止していますから、正確な時間がわからないので^o^。

     それにしても、あのABS樹脂の塊から、こんなに細いパーツが削りだされて、実際に、自分のPCのモニターの中の仮想空間から、自分の手の平の中で触れることのできる現実空間へとデータが変化するのを見ると、まるでマトリックスの世界のような気がします。このようなデジタルデータから、実際の現実物体へと移動する感じからすると、やはり、マトリックスの第一作目がサイコーの出来ではないかと個人的には思います。特に、冒頭のシーンからトリニティが電話ボックスから消失するところまでとかね、そういえば、あの電話ボックスもジオラマ化したいですね。ビザールクイーンを飾るディスプレイ用のジオラマセットも今後発売したいです。ごらんのように、3次元CGが専門の弊社ですから、今までの技術ノウハウを使えば、ごらんのような仮想空間→現実空間のパーツへと造型できるわけですから。ちょっと、話が、それてしまいましたね…


仕上げ切削の加工直後仕上げ切削加工の完了直後の状態です。仕上げでは、荒削りほど、切削クズは出ません。クールガールやTBLeague用のセクシーなピンヒールの仕上げ加工。ご覧の通りの出来上がり。繊細なピンヒールが美しいですね。



     長らくお待たせしましたが、やっと困難を乗り越えて量産に向けてハイヒール開発が本格始動しました。オリジナルの6インチハイヒール用の足パーツにぴったりとフィットする、美しいセクシーなハイヒールをクールガールやTBLeagueに履かせることができるのも、あともうしばらくの辛抱ですよ!

クールガールのヒールパーツを作る樹脂。ヒールパーツランナーからニッパーで切り取った直後の生のパーツです。研磨前のツヤの無い状態。ヒールパーツをCAM切削1mmのピンヒールCGのデータ寸法どおり、約1mmの細いピンヒール!原本のCGデータ切り離し作業に問題があることがわかった原本データ。パーツを保持するためのランナー部分が3mmの太さ!
微修正したデータ切り離しやすくするために、ランナーを0.8mmまで細くして原本データを再度、微修正したもの。

もうちょい、微修正の必要ありと認ム!

     さて、そのままランナーから切り取った直後のパーツがご覧の通り。まだ、研磨前のため、全体にツヤが無いですが、軽く磨くだけでぴかぴかにツヤが出て、ABS樹脂本来のブライトな状態になります。ただ、それぞれのハイヒール、サンダルの製品デザインイメージに合わせて、つや消しマットもカッコいい場合もあるのでいろいろなデザインのカスタムハイヒールを作りたいですね。寸法は、CGの設計寸法どおり6インチハイヒールの1/6スケールですから、1インチ、つまり2.54cmピッタリに仕上がりました。因みに、極細のピンヒールは約1mmで仕上がりました。結果を見る限り、ひょっとすれば0.5mmくらいの超極細ピンヒールも製作可能かもしれません。このへんになると、あとは耐久性に実用度が伴うかですが、見た目の美しさはちょっとどこまでが限界か、一度挑戦したいなと感じました。

     ただ、今回のパーツ切り離し作業で、気づいた問題がありました。ランナーが太くて、ニッパーで切り離すときに苦労したことです。もともと、原本のデータでは、切削中の負荷に対して、パーツを保持するためのランナーの適切な太さが見当がつきませんでした。そこで、ピンヒールと同じ1mmでは、折れるかも?という不安があったので、ご覧のように3mmほどの太いランナーにしたわけです。結果として、十分以上の強度があることがわかり、逆に、3mmという太いランナーはニッパーで切り離すのが困難であることが判明しました。そこで、思い切って、0.8mmのより細いランナーに、原本のCGデータを微修正したものがご覧の通りです。これは、今日の夜中に出来上がると思います。(でも、3連休だから来週の月曜日に見るしかないですが、、)その間、自宅でこのレポートを書いているわけです。これで、難関のヒールパーツも解決したので、ビザールカスタムハイヒール、ブーツもあともう一息ですね。もう、しばらくお待ちください。

     ※おまけ情報。TBLのシームレスボディのビザールカスタム版ですが、現在、中国では旧正月で!長期休暇中です。しかし、今週で終わり、来週からほぼ、中国全体が平常に戻りますが、現時点では、メーカーと連絡がとれないので、もうしばらく時間がかかります。ビザールクイーンが全面サポートしますので、下図のような超セクシーな美シルエットボディを安心して、お買い求めできるようプロジェクト進行中です。ぜひ、多くの方に、このボディを体験してほしいので、価格面でもできるだけ抑えて、ご提供できるよう努力します。TBLに関心のある、お客様は、ぜひ今月末までおまちくださいね!

おお!ビザールクイーンとTBLeagueの最強コラボバージョン!ニーハイブーツの凄みおお!ビザールクイーンとTBLeagueの最強コラボバージョン!やっぱり、リアルレザーのニーハイブーツは凄みがありますね~!


   いよいよ、仮想空間から現実空間へのレポートは、次回に続く! 乞うご期待!