クールガールのハイヒールを作る



クールガールの6インチハイヒールを作る

クールガールの6インチカスタムハイヒールクールガール用のビザールクイーンご用達の6インチカスタムハイヒール!

BizarreQueen6インチカスタムハイヒールが遅れている訳は?

     え~、タイトルからして言い訳で始まりましたが、はい、遅れております。お客様からは、早くリリースして欲しいというご要望を、去年からずっといただいております。誠に申し訳ございません。これも、ひとえに、6インチのヒール形状と材質に拘っていたからです。6インチ、つまり、1/1世界で言うと、15.24cmという、べらぼうに高いハイヒールなわけですが、これを我々1/6世界にスケールしなおすと、要は1インチつまり、2.54cmになるわけです。以前も、ご覧にいれましたが50年以上も前のビザール誌に載っているような、美しくてセクシーな形状の6インチヒールとなると、ピンヒールのかなり細いシルエットでないといけません。いいかえると、細いピンヒールでなければ、クールガールやTBLeague用の美しいビザールクイーンの6インチカスタムハイヒールにならないのです。

     そこで、3次元形状を苦心して作成したものが、これ。写真撮影用に試作したワンオフ品に使ったオリジナルデータがなんと2008年の11月作成ですから、今回完成するまでに、なんと2年がかりとなるわけですね。これと並行して、苦労したのがパーツの材質です。通常、オークションなどでは、レジンなどでカスタムパーツを作られる場合が多いわけですが、これだけ細いピンヒールの形状になると、レジンではどうしても折れやすく実用的ではありません。2,3個ならどうにでもなりますが、商品としてある程度の数を作るとなると実用性が確保されない限り、素材として使用できません。いろいろ検討した結果、ビザールクイーン自家製でABS樹脂を削りだすことにしました。通常は、金型を作って射出成型で量産するのでしょうが、何万個も作るわけにはいかないし、海外といっても金型を作るにはかなり高額な費用がかかるので、結局、自家製でCAM切削することにしました。1回で9足分、1週間ほどで100足分ぐらいはできますから。


ビザール誌のハイヒール50年以上も前に出版されたビザール誌のオリジナルにできるだけ近いデザインで作ることにします。クールガールやTBLeague用のセクシーなピンヒール。美しいシルエットをもつセクシーなピンヒールパーツ形状。



     長らくお待たせしましたが、やっと困難を乗り越えて量産に向けてハイヒール開発が本格始動しました。オリジナルの6インチハイヒール用の足パーツにぴったりとフィットする、美しいセクシーなハイヒールをクールガールやTBLeagueに履かせることができるのも、あともうしばらくの辛抱ですよ!

クールガールのハイヒールを開発する

クールガールのヒールパーツを作る樹脂。クールガールのオリジナルヒールパーツを作る材料がこれ。黒いABS樹脂の板。ヒールパーツをCAM切削中。ヒールパーツをCAM切削中の風景。切削くずがご覧の通り、いっぱいです。荒削りの切削結果はご覧の通り。4mmの刃先で荒削り。荒削りの切削結果はご覧の通り。4mmの刃先で荒削り。
りに入る前には、清掃します。りに入る前には、清掃します。カスタムハンドの完成モデル仕上げ切削用に1mmの刃先に変更します。仕上げ切削用に1mmの刃先に変更します。smokingポーズをつけた、カスタムハンド。仕上げ切削開始!仕上げ切削開始!

     いよいよ、最終的な方針が決まりましたから、あとは一気に製作するだけです。まずは、クールガールやTBLeague用の6インチカスタムハイヒールに使うピンヒールパーツの材料として、この黒いABS樹脂を使います。この板から9足分のヒールパーツを切削します。通常、ABS樹脂の板は、畳一枚の広さが定番サイズだそうですが、一般の我々には、とてもそれをカットする方法がありませんから、3次元CGでのモデリングサイズから必要な板のカット寸法を計算して、樹脂メーカーにあらかじめカットを依頼しました。とりあえず、ヒールパーツ用にこのサイズのABS樹脂が100枚ほどカットしてもらいました。本当は、10足のようにキリの良い数字にしたかったのですが、CAM切削可能サイズの制限から、9足取りのサイズになったわけです。

     まずは、4mmの刃先で荒削りをします。これで、だいたい大まかな形状を削りだすわけです。時間短縮のためできるだけ、太い刃先にしますが、我々のように、1/6世界のパーツでは、あまり太いと結果として、パーツのすきまに入らないため、削ることができない場合もあるので、双方のバランスを考えて刃先を選びます。これで、上面と下面の2面切削をします。このパーツの場合、2面切削で形状を削れますが、後日行なう、手のパーツなどでは、上下、前後の4面から切削しないと、複雑な形状を切削できません。要は、切削したい形状次第で、どのような切削方法をとるか選ぶ必要があります。

     切削を始めると、ドリルで削る音とご覧のようなABS樹脂の削りクズが一杯出ます。荒削りが終わると、ドリルの刃先を仕上げようのもっと細い刃先に取り替えるので、そのときに、清掃します。今回は、仕上げ用の刃先は1mmです。さて、どうなるでしょうね?実は、今夜もCAMマシンは徹夜で稼動しています。今頃、弊社の奈良工場では、CAMマシンが一生懸命切削しているでしょう。データをCAMマシンに送り出せば、あとは待つだけで何もすることが無いからです。そのかわり、私は、今、自宅で、このコンテンツを作成して、アップロード作業をするわけです!明日の土曜の朝が楽しみですね。仕上げはどうなっているでしょうか?

     仕上げの結果はまた、次号でご紹介します。ここ、一両日は立春のせいか、暖かい日が続きますね。このまま、春になればいいのですが、まだもうしばらく先のようです。春がくるときには、クールガールやTBLeague用のハイヒール、ブーツなどをリリースできるようにがんばります!

おお!ビザールクイーンとTBLeagueの最強コラボバージョン!ニーハイブーツの凄みおお!ビザールクイーンとTBLeagueの最強コラボバージョン!やっぱり、リアルレザーのニーハイブーツは凄みがありますね~!


   いよいよ、仮想空間から現実空間へのレポートは、次回に続く! 乞うご期待!