（前編までのあらすじ）

　　　　　全員悪女のnewsページでもご案内しましたが、かねてから気になっていたクールガールのハンドパーツをカスタム製作することに着手しました。今回は、仮想空間でのクールガールのカスタムハンドの製作レポートをお届けします。従来、商品撮影時にもっとも良く使うリラックスしたポーズの手のパーツですが、撮影するたびに違和感を覚えていました。どうしても、一回り大きくて、男性の手のイメージがします。とても、女性のセクシーな手とは感じられません。足のカスタムパーツも出来上がったので、思い切ってビザールクイーンのカスタムハンドパーツを作ることにしました。

いったん、ボーンシステムを組み込んで原型を完成させたら、あとは思い通りにポーズをつけることができます。手のひらや、指の皺もクールガールの他のパーツとバランスがとれています。

　　　　　去年からずっと、忙しくてペンディングにしていたクールガール用のオリジナルハンドパーツの修正作業。早く、作業にとりかからねばと思っていたのですが、フェミニンジャケットなどの試作開発などいろいろやることが多くてまったく手付かずの状態でした。ところが、先月、ＴＢＬｅａｇｕｅのシームレスボディを知ってから、急に作業意欲がでまして、結局、今月1/9～11の成人式の3連休に突貫工事でモデリング作業を完了させてしまいました。ほぼ、40時間ぐらいでしょうか、一気に片付けたわけです。というのも、このＴＢＬｅａｇｕｅのボディにビザールクイーンを試着させたところ、その美しさに圧倒され、何とかしてこの美しいボディにあったハンドパーツを作らねばと痛感したからです。幸い、すでに6インチハイヒール用の足パーツは完成していますから、あとはハンドパーツだけです。

　　　　　試作した結果、各指が長すぎるため、棒のように見え、とてもリアルな女性の手に見えませんでした。ＣＧソフトのモニター画面の中では、それほど違和感を覚えないのですが、やはり、実際の立体形状にしてみると一発でわかります。そこで、修正作業は、去年の夏に完成したモデルデータをそのまま使って、形状だけ変化させることにしました。つまり、ポリゴンの各頂点の位置を1点ずつ移動させる方法です。ポリゴンの密度や、ポリゴン数については、旧データのままで完成していますから、特に修正する必要はありません。覚悟を決めたら、まずは、正面から作業開始。各指を短くするために、位置をおおまかに修正していきます。次に、側面から同様に作業します。ここまでは、早いのですが、あとは、破綻した部分をチクチク、一点ずつ！動かして、あーでもない、こーでもない、と言いながら自然な形状になるように修正していきます。まあ、人差し指～小指は相似形ですから早いのですが、親指だけは特異形状なので苦労しました。

　　　　　形状がやっと完成したら、今度は、アニメ可動するように、前回同様、ボーンシステムを組み込みます。去年のときに、苦労したのでノウハウがわかっていますので、半日ほどで組み込み完了。自由に手の表情、ポーズをつけることができるようになりました。ご覧のように、修正前と修正後では、かなり手の形状が違うのがおわかりいただけるでしょう。あとは、これを再度ＣＡＭで立体パーツ形状としてＡＢＳ樹脂から削りだしてチェックするだけです。クールガールの純正ハンドパーツに無い、よりフェミニンな表情をもったいろいろな形状のハンドパーツをビザールクイーンのオリジナルパーツとして皆様にご提供できるように頑張ります。

おお！ビザールクイーンとTBLeagueの最強コラボバージョン！