クールガールのハイヒールを作る


クールガール、ボークスの写真撮影の手順と所要時間について

クールガールのキャンギャル撮影風景クールガールのキャンギャル撮影風景

どうすれば、良い写真を撮影できるでしょうか?

     よく、皆さんから、どうすればうまく写真を取れるのですかと聞かれます。やはり、高級なカメラや高度な撮影技術が必要ではないかとあきらめてはいませんか?実は、それよりももっと他に、良い写真を撮るために重要なことがあります。美しい一枚の写真を撮影するために、どのような過程というか、手順をふんで作業をすると良いのか。それを理解すれば今までよりも、ずっと良い写真が撮れるようになりますから、ここで一緒に考えていきましょう。

     世の中には、天才カメラマンと言われる方は、確かに存在します。しかし、優れた写真を撮るカメラマンのほとんどは、ごくフツーの人です。つまり、撮影に至るまでの、前準備の各過程で細かい配慮を地道に積み重ねることが、結果として人々を感動させる、一枚の素晴らしい写真につながるのだと思います。

     ここでは、私のやり方をご紹介します。もちろん十人十色ですから、他にもっと優れた考えや方法があると思います。ですから、ああ、こんなやり方もあるんだ、、、という感じで、気軽に読んでいただいて、少しでもみなさんの参考になれば幸いです。

まず、写真のテーマを決める。

     さて、写真を撮る前に、まずテーマを決めましょう。テーマといっても、ハッキリ言葉でいえなくてもOKです。要は、できるだけ具体的なイメージがあなたの頭の中に浮かんでいればいいのです。そのテーマのイメージに沿って、必要な大道具、小道具、衣装を考えます。言い換えると、あなたが撮りたい写真、表現したい内容を決める過程ですから、とても重要であり、かつ楽しい作業でしょう。キャンギャル撮影がテーマであれば、当然F1などのレーシングカーを大道具として使うのか、あるいは、大きなパラソルなどの小道具を使うのか、水着なのか専用コスチュームか、水着ならハイレグか、Tバックか等…。ミリタリーなら、イラク戦がテーマであれば武器は何を持たせるか、兵装はどんなウェアにするかなど、同じだと思います。ただ、この段階でよく考えておかないと、せっかく素晴らしいキメポーズをセッティングできたのに、衣装ミスに気づいて変更するはめになったりしますから注意してください。


次に、背景とベース地面を決める。

     テーマがだいたい決まったら、こんどは背景やベース地面について決めなければなりません。なぜかというと、私たちが、1/6で写真撮影を考えるとき、ヘッド作家の方は別として、一般的には、自分のお気に入りのクールガールやボークスのフィギュアに決めポーズをつけて全身撮影する場合が多いと思います。ヘッド作家の方は、顔が重要なわけですから、どうしても超アップか胸から上のバストショットが中心になります。さて、全身を撮影する場合、フィギュア以外にどうしても背景やベースの地面が写ります。

     さらに1/6撮影では、背景やベース地面の上にクールガールやボークスを置くわけですから、いったんフィギュアをセットしてしまうと後から取り替える等ということは大変な作業になります。先に、クールガールをセッティングしてキメポーズを作ってしまうと、いざ撮影!という段階でどうもバックと合わないので変更なんてことになった場合、最悪です。せっかく時間をかけて素晴らしいポーズができたのに、またやり直しです。やり直しできればいいですが、私のこれまでの経験上、1/6フィギュアの場合、一度できた完璧!なポーズは絶対に再現できません。微妙にずれます。いいかえると、キメポーズ(振り付け)は一期一会なのです。ですから、後から変更できない背景や特にベース地面は、一番初めにセッティングをして決めてしまう必要があると思います。

     それでは、まず背景やベース地面を考えるとき、いくらクールガールが素晴らしいキメポーズをとっても、周りの背景や地面がごちゃごちゃしていると、良い写真にはならないという点に注意してください。下の例は、ちょっと極端ですが、周囲の乱雑さのために、F1の焦点がぼやけてしまいました。結果として、何を撮りたいのか、何を伝えたいのか、何を表現したいのか、、、見た人にはいっさいわかりません。したがって、 ①背景や、ベース地面をすっきり片付けること。これが、写真撮影で一番はじめにすることです。

クールガール撮影の手順①背景やベース地面をすっきり片付けるべし!



     さて、周囲をすっきり片付けたらいよいよ背景とベース地面をどうするか考えます。初めに”こうしよう…”とわかっている場合もあるし、まったく思い浮かんでいないこともあります。いずれの場合も、要は、試行錯誤しかありません。つまり、背景やベース地面を決める過程では、頭で考えていても仕方ないので、兎に角、とっかえひっかえ試行錯誤して、その中から一番しっくりするものを選ぶしかありません。予定していた背景セッティングが実際にやってみると全然ダメで、結局、アドリブで組み合わせたセッティングが、予想外にキマッたということは、経験上本当によくあります。ただ、この作業をするときは、必ず使う予定の大道具やクールガールなどのフィギュア(もちろん本番の衣装をセッティング済みのもの)を一緒に置くこと。この時点では、ただ適当なところに置くだけで良く、ポーズをつける必要はありません。とにかく、背景や地面だけであれこれ試しても意味がありませんから、全体の組み合わせで判断してバランスを見ながら決める必要があります。

     下の例では、バックとベース地面の組み合わせを試行錯誤でテストしているところです。クールガールのフィギュアは何のセッティングもしていない状態。全体のバランスを見るためにただ置いただけです。この段階では、これで十分です。それでは、見てみましょう。まず初めに、テイク1として黒のベルベット生地にドレープをかけて、床には黒のアクリル板を敷いたもの。どうもイマイチですね。全体が黒で埋もれてしまいメリハリがありません。次に、全面入れ替えて、背景を女性ファッション誌でよくあるようなグレーのぼかしペーパーにして、地面をスモークのアクリル板に変更しました。テイク1よりも良くなりましたが、なんか大人しすぎるというか、おもしろみのない感じがしました。結局、仕方ないので、テイク1、テイク2の黒ベースのセッティングを止めて、逆に白ベースのセッティングに変えました。これにより、F1が黒でもあり、背景とベースが白ベースのためメリハリが出ました。最終ショットは、このセッティングで撮影をしたものです。

     結論として、どういう要因で最終的な背景とベース地面の組み合わせが決まるのでしょう?私にもよくわかりません。ただ、結果的に今までの撮影してきた写真を見て考えられるのは、中心となるクールガールやボークスのフィギュアのイメージ色、あるいは、大道具や小物の色(この例ではF1の黒色)が、周囲の背景、地面と、うまく配色バランスがとれているかどうかではないでしょうか?あえて同色でまとめることもできるでしょうが、一般的には、②メリハリの取れたバランスの良い配色が良い写真につながる。と、思います。


クールガールの背景①背景が黒のベルベット、地面は黒のアクリル板…イマイチクールガールの背景②背景がグレーのぼかし、地面がスモーク板…これもイマイチクールガールの背景③背景がチェッカーボード、地面が白のクロスで決定




     (まとめ) ① ごちゃごちゃした背景、地面を避けること。  
           ② 全体をバランスの良い、メリハリのある配色にすること。