クールガールのハイヒールを作る


クールガール撮影用にシュワちゃんをリアルに改造する

クールガールの女王vsシュワちゃんクールガールを使ったビザールクイーンvs不死身のヒーローの撮影ショット。

ビザールクイーンvsヒーロー対決撮影のシーン

     お気に入りのクールガールあるいは、ボークスのロストエンジェルなどの美少女系ドールを飾るとき、ビザールクイーンとヒーローが対決しているシーン、それも、とにかく不死身として描かれるヒーローを屈服させているシーンをイメージしてジオラマを再現すると、より一層魅力的なものになるでしょう。当サイトでも、ビザールクイーンのコンセプトからも、不死身という一般的な概念のあるヒーロー像を、屈服させるハードコアな女王様というイメージの撮影はぜひともやってみたいものでした。逆に言えば、ビザールクイーンのレザーウェアの魅力を引き出す方向性のひとつとして、ビザールクイーンvsヒーローの構成はとても面白いんじゃないか。具体的にそれをジオラマにして表現してみることにしました。

     現在、1/6サイズで、リアルなヒーローものとしてはターミネーターとランボーのシリーズがあります。そのなかで、リアルで使えそうなものを探しますと、POPSALUTE製のターミネーター3 T-850 プレミアムDX 1/6フィギュアがお勧めではないかと思います。ご存知映画のシーン同様に棺桶までついたセットです。実によくできたフィギュアで、これに少し手を加えれば言うことなしの状態になります。そこで、改造してみることにしました。

まずは、顔のウェザリング?

     今回のフィギュアは幸い、ネットオークションで格安のものをゲット。そのままでは、やはり、いかにもというか、散髪屋からでてきた直後のようで、さっぱりしすぎています。そこで、汗や硝煙による油汚れっぽい、いかにも危機一髪のヒーローメイクをしましょう。下地はおそらく、アクリル系塗料と思われるので、今回はすべてエナメル塗料の筆塗りで作業します。

ターミネーターのフィギュアモデルネットオークションで格安でゲットしたPOPSALUTE製のシュワちゃんT-850のよくできた豪華セット。セット内容はご覧のとおり。棺桶まで入った豪華セット。各パーツともよくできています。オリジナルのシュワちゃんそのままでは、散髪屋から出てきたばかりのシュワちゃん。



     2008年6月15日に、作業を開始。まずは、基本色を作ります。純粋な黒はありえないので、黒をベースにしたこげ茶を作ります。1/6スケールですから、純粋の黒を塗ると、いかにも不自然な感じになるので使わないのが無難です。これを筆に含ませるシンナーの量で濃度調整しながら顔を汚していきます。鉄則は、ごく薄い色を塗り重ねる加減で、汚れの濃淡を表現します。決して、濃い塗料で塗らないことです。こうすれば、失敗しにくくなり、万一失敗しても修正が簡単です。

オリジナルのシュワちゃんオリジナルのままでは、サングラスをしてもやっぱり、不自然さが残る感じですね。シュワちゃんの顔のウェザリング塗装2008/6/15 シュワちゃんの顔の汚し塗装開始。まずは、全体に薄く黒ずます。シュワちゃんの顔の汚し塗装顔の凸部を中心に、油汚れや硝煙の汚れをイメージして汚していく。



     ベース塗装が終わったので、いよいよアクセントとして顔に傷をつけます。さすがに、これはやり直しがきかないので、かなり緊張しました。できるだけ、失敗をさけるために、傷をつける位置をネットなどの映画のシーンを探し、その資料をもとに一番効果的な位置を調べます。場所と、傷の形状を決定したら、鉛筆で下書きをします。

     実際の道具は、ホームセンターなどで売っている、プラスチック用のヒートペンを使います。これは、温度調整のついた彫刻刀みたいのもので、あらかじめ、プラ板などを使って試して温度を決定します。一気に溶けないように、どちらかといえば低めに設定します。つまり、ひとつの傷をつけるときに、一回でつけるのではなく、何回か重ね切りをすることで傷の形を整えていくアプローチです。このほうが、失敗しにくいです。

     うまく傷がついたら、あとは赤を基本に、鮮血の赤、どす黒く固まった血の暗紅色の2色をつくります。傷の中心は赤、その周囲を暗紅色で塗ってしあげます。先に赤を塗ってから、暗紅色を塗り重ねるようにします。そうしないと、先に暗い色をぬると後から薄い色を塗っても彩度が出ずに黒ずむからです。

顔の傷を加工する。傷を追加して加工する。ヒートペンを使って慎重に。やりなおしできないので、緊張します。出血の塗装傷ができたら、出血の感じが出るように塗装します。リアル加工の対比左が弟、右が兄貴。てなわけないか…やはり精悍さが違いますね。サングラスのシュワちゃんサングラスをすると、さらに実感が出ますから、ぜひリアル加工をしてみてください。




     結局、作業そのものは2時間ほどで終わりました。上記の比較写真をご覧になれば一目瞭然で、ここで紹介した簡単なリアル加工をするだけで劇的に変化がでます。このターミネーターのモデルは非常にできのよい素晴らしいキットなので、本サイトで構成しているようなディスプレイをされるときの、脇役としてビザールクイーンをひきたててくれると思いますから、ぜひゲットされてはどうでしょうか。

クールガールのビザールクイーンクールガールを使ったビザールクイーンvs不死身のヒーロー、危うしの図。